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努力することのみが結果につながるのです。

Acr1Acr2 この間の映像制作演習では、RCC中国放送の堀田カメラマンに入っていただきました。堀田さんは工学部出身ながら、入社当初はWebのお仕事に配属され、その後、制作技術部へ。自分もそうでしたが、ラジオ制作からテレビ制作へ異動しましたので、まったく違う会社に入社したようなもので、(インタビュー技術とか、音の編集とか、重なるところはもちろんありますが)新入社員と同じようにイチから勉強しなければならないのですが、放送局員である以上、どこに配属になってもそこでプロフェッショナルとして仕事をしなければなりません。同期入社組が同じ部署にいたりすると、「ここの編集教えてください」だとか、先輩として教えを乞わなければなりません。でも。「情報」という、間違いのあってはならないコンテンツを扱っている以上、それを「自分のフィルターを通して、いちばん最適と思う部分をわかりやすく視聴者に伝える」ということが使命ですので、自分のプライドだとか恥ずかしいとか、そんなものにこだわっている場合じゃないのです。毎日まいにち、技術を向上させつつ、一番大事な、情報収集能力、取捨選択能力、そして編集能力を統合して、その日に伝えなければならない、と信じる情報を世の中に送り出していく責任がある仕事なのです。

で、わたしはディレクターでしたので、ネタ探しやインタビュー相手の選定、原稿書き、編集、スタジオ進行etc・・・を担当していたわけですが、カメラマンの方々がディレクターの意図するところをわたしの目となり、そして視聴者の目となり、絶妙のカメラワークで表現して映像としてフレームの中に「構成」してくれるから、ときには自分の目で見るよりも「リアルな現実」として、テレビを通して情報として伝わっていきます。でも。それはもちろん、カメラマンの方だって一朝一夕にそんなカメラワークが身につくわけはなく、毎日毎日、仕事のときも、仕事でないときも、先輩のカメラワークを見たり、テレビを見ているときなんかも絵のことを考えているわけです。よくいわれることですが、「努力をしようという意思を持ち続けることができるということが、一種の才能」なわけで。

Acr3Acr4 さて、授業では最初に、「SETSTOCK」の野外ステージの映像の切り替えや、臨場感あふれるライブ感を画面の前の視聴者にいかに伝えるかという話から始まり、広島市民球場最終戦(10台近くカメラが出るんですよ)やJ1復帰がかかったサンフレッチェの試合。超満員のスタジアムのファンと選手の一体感を見せAcr5るために、それぞれのカメラマンが送ってくる映像で、どれをどのタイミングで調整室で切り替えて、「間接的に観戦しているひと」と共感を生み出すか、などの話。またはご自分が担当された、TBSのタレントマラソンで手持ちのカメラでゴール寸前、タレントと併走しながら、彼らの足取り、息遣い、真剣な勝負への闘志などを伝えた映像など、プロならではの過去の絵作りについて画面を見ながら解説していただきました。

学生には授業の課題としては、それぞれの学生に自分の好きな歌のイメーAcr10 ジVTRをノー編で撮ってきてもらっていました。「19」の「あの紙ヒコーキ くもり空わって」を選んだ学生に「え?知らない曲だぁ」と首をかしげるわたしに、「知ってますよ。いちお、まだ若いんで」と堀田カメラマンに大笑いされてしまいました。(あとで調べますと、わたしが留学していた時代に流行った曲ですので知らなかったのです!)それはともかく、それぞれの学生Acr11 Acr12 はロングとアップの組み合わせを工夫したり、歌詞の行間を読んで、小道具を織り交ぜた映像を組み込んだり、野球場でボールを転がした絵を下からあおった絵をつくったり、と自分の想像力の限り、絵作りを頑張っていました。堀田カメラマンも「場面説明のための広い絵があって、そのあとに見せたいものに寄る、という基本ができていると、見ている人にも親切ですよね」とか、それぞれの工夫について感心されていましたよ♪

Acr20Acr22 その後、スタジオでカメラサイズやアングルの実習として、プロらしいカメラワークを見せていただきました。日頃放送局で使っているカメラよりも、小さいカメラ(うちの学生がいちばんよく使用しているカメラ)を初めて使って例を見せてくださったのですが、やはりサイズが「ピタっ」と決まっています。もちろん、毎日毎日、カメラで勝負しているAcr21 Acr24 絶対量が違うといえばそうなのですが、(あ、スイッチャー業務なんかもされているから、毎日カメラマンを担当されているわけではないのですが)外国語の勉強と一緒ですよね。毎日10個単語を暗記したからって、すぐにぺらぺらになるわけでもない。自分もMichael Billigの「Banal Nationalism」を読むのに、政治学の知識やヨーロッパの国民国家への理解がなかったため、1ページ読むのに辞書ばかりひいては30分かかり、「いったいこれでレポートが書けるのか・・・」と残りページをめくるたび日本に逃げ帰りたくなったのを覚えています。しかし、遅々としてすすまない作業を続けると、次の「Imagined Communities」を読むときは、すこ~し楽になり、そういうことが続いたら、気がつくと「あれ、昔ほど苦しくない!」と量の蓄積が、いつか専門用語の蓄積やその分野への知識の質へと変わっていることに気がつく日がきたのです。映像を作るカメラマンという仕事にしても、情報収集や演出を司るディレクターという仕事にしても、そして、学生のみなさんがメディアというツールを使って「自分を表現すること」も、すべては一朝一夕に「すごいね~」というレベルには到達できるはずもなく、こつこつと努力をする以外に解決策はないんですよね。でも、あきらめなければ、必ずいつか「Breakthrough(突破)」できる日がくると、自らにも言い聞かせる機会にもなりました。堀田さん、そして授業に協力していただいた中国放送のみなさま、どうもありがとうございました。

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